歯周病とは？
歯周病とは、歯の周囲に付着したプラーク（歯垢）が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯周病になると歯がぐらつき、歯ぐきから膿が出てきます。そしてぐらついた歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。また、１本にとどまらず口の中全体に広がっていきます。
また、歯周病は歯を失うだけでなく、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも悪影響を与えています。歯周病は自覚症状が少なく、気付いたときには手遅れになっている場合もあります。
歯周病の特徴
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
- ブラッシング時に出血する。
- 口臭が気になる。
- 歯肉がむずがゆい、痛い。
- 歯肉が赤く腫れている。 （健康的な歯肉はピンク色でひきしまっている）
- かたい物が噛みにくい。
- 歯が長くなったような気がする。
- 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に 隙間がでてきた。
心当たりがある方は、検査を受けることをおすすめします。
歯周病の治療
歯周病はその進行の程度により、いくつかの治療が適応されます。
当院では予防先進国であるスウェーデンの予防治療を取り入れています。
また、重度の患者様は、保険治療にて再生医療を行うことができるようになりました。
基本治療とは？
この療法は、ほとんどの歯周病に対する基本的な治療法です。ポケットの深さを測定し、歯垢、歯石の除去を行います。
スケーリング、ルートプレーニングとは歯の表面や根の表面の歯垢や歯石を取り除くことです。歯ぐきの中の歯根表面にも歯石等が沈着します。表面がざらざらしており毒素等を産生する微生物のたまり場となってしまうため、丁寧に除去していきます。歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く（２mm〜３mm）維持されればメンテナンスに移行します。
通常歯石をとるように歯の表面に傷がついてしまいますが、当院では歯根表面に傷がつきにくいヨーロッパ製の機械にて処置を行っております。そのため知覚過敏にもなりにくいです。
歯周外科治療とは？
基本治療でポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングでは除去できない状態や、歯周病の状態の進行が進んでしまった状態に対しては外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。また特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術を行うことも可能です。 手術を行いポケットが改善されればメンテナンスに移行します。
現在は保険治療でも再生手術を受けられるようになりました。
再生療法(PRGF)による歯周治療
歯周病により無くなった骨の再生治療として、世界的外科の権威、スペインのEduardo Anitua博士により研究開発された再生医療技術(PRGF)を取り入れております。
再生医療（PRGF）
PRGFとは、骨、軟組織を再生させる技術です。
患者様の血液より骨の成長因子を抽出し、歯を支えている周囲の骨の再生を図ります。
光線力学療法（PDT）による歯周治療
光線力学療法（PDT）
光線力学療法（Photodynamic Therapy）とは、患部に光感受性物質を注入し、特定の波長の光を照射することで、光感受性物質から活性酸素を発生させて病原菌を殺菌する治療法です。痛みを感じにくく、副作用の心配もありません。
当院では「PACT」を用いて光線力学療法を行います。ダイオードレーザーを活用し、国内流通する製品の3分の1程度の時間で治療を行うことができます。
オゾンによる歯周治療
今、世界で注目を集めているオゾン治療を歯周治療に応用する事により、歯周病原菌の除去を行うことができます。
治療後のメンテナンス
歯周病の再発を防止し、健康な口腔環境を維持していくためには、定期的な検査と予防処置を行うことが必要です。
加藤歯科クリニックではメインテナンスの先進国であるスウェーデン方式の歯周治療を導入し、より適切な診査診断を行うことで、患者さん一人一人に合わせた治療計画を立ててまいります。
オーダーメイドの予防プログラムに基づいた歯周病チェックと専門家による歯垢、歯石の除去などのクリーニングを３〜４ヶ月ごとに行ってまいります。